書き残し場

広く浅くを書き流すブログ。知識薄目。好みは洋酒全般にBlack全般・Rock。音楽紹介に行き詰まり、手に入れやすい入門向けラム酒・ウイスキーを軸に紹介・・・のはずが日本酒にも手を出し始める。一覧でリンク貼り付けてみました。

エドラダワー 10年

今日は私が特段好きな銘柄を瓶が開いてしまう前に紹介。

こちらエドラダワーはハイランド地方のウイスキーです。

クリーミーと聞いていて、バーにて期待して飲んだ瞬間に虜になり、

翌週すぐに酒屋に買いに行ってました。

都内酒屋にて4000円弱にて購入。エドラダワー 10年 700ml 40度 [正規品]

若干硫黄の匂いがするシェリー系統独特の香り。

オレンジのような酸味も少し。アルコール臭はほぼしない。

口にすると滑らかで口にまとわりつくようなまろやかさ。

若干のえぐみを伴ったシェリーの甘味と同時にオレンジミルク系のリキュールのような

クリーム感。甘味はあるが、えぐみのようなものがあるのでべたべたせずに、

しっかりと締めている感じ。ふわりとした余韻が長めに続く。

アルコール感は抑えられていて喉に通った時熱くなって感じる程度。

 

単純に美味しいです。まろやかで飲みやすくクリーミー。

似てるウイスキーは無いというのも頷けます。

好き嫌いはっきりと別れるらしいのですが、私は本当に好きです。

こちらが4000円足らずで購入できるのが嬉しい限りなのですが、

逆にこちらがあるせいで、他の高めのウイスキーを購入する気になれません。

エドラダワーは小規模の蒸留所らしく、20年ほど前はとても美味しくて、

それ以降パフューム感で酷く、最近盛り返したらしいです。

なのでいつまた美味しくなくなるのかはわかりませんし、

そもそもパフューム感というのも飲んだ事が無いのでわかりません。

ただ、昔のを飲んだ事をある方が言うには、今のも昔ほどクリーミーじゃなく、

別物に近い位味が違うそう。

昔のエドラダワーが気になる所です。

 

 

好み度 ★★★★★

 

甘味★★★★

酸味★★

辛味☆

まろやかさ★★★★☆

アルコール感★☆

 

テキーラ

 

ラム、ウイスキー、バーボンときて、次の洋酒に手を出したいと思います。

もっと早くに紹介したかったんですが、

如何せんまだテキーラは自分で買ってなくて、お店でしか飲んでないんですよね。

そんなのを紹介するのもなと思ってたんですけど、

最近買っていないのにも手を出し始めているのでそろそろ頃時かなと。

 

テキーラと言えば、どんと机に叩きつけて飲むものをイメージする方も多いでしょう。

ショットで飲んだ事がない私も「あんな風に乱雑に飲むもので味など関係ない」

なんて思ってました。

ただそれは1000円前後の安テキーラであって、

プレミアムテキーラ(とは言ってもそこまでしません)を飲んでしまえば、

そんな事全然言えなくなってしまいます。

・・・プレミアムを飲んだ後に普通のテキーラ飲ませてもらったら、

イメージと違って普通に飲めましたけど・・・

 

そもそもテキーラとはリュウゼツランという植物が使われてます。

アロエみたいな形の植物なんですが、現地だとさとうきびのように使われてるんです。

さっき調べて知ったんですが、

リュウゼツランで作った甘味料は砂糖よりも甘いそうです。

なので植物を使っていると言っても、ラム酒とほぼ変わりません。

 

肝心の味はというと種類ごとによって違いますが、

爽やかで香ばしく甘いです。感覚的にはスペイン系ラムが一番近いでしょうか。

口にすると爽やかでリュウゼツランの香ばしさが口いっぱいに広がります。

甘味料の元の植物を使っているので、

もちろん甘い種類も多く、女性の方にもおすすめできます。

 

 

後、テキーラの特徴は大体の熟成度合が名前でわかるって事です。

テキーラは長期熟成でも5年と他の洋酒に比べて浅く、

数ヶ月単位で名前が変わります。大体で言うと、

 

ブランコ・熟成2ヵ月以内。飲みやすいが青さが残る。

レポサド・2ヵ月以上、1年未満。想像の通り青さとまろやかの中間。

アネホ・熟成1年以上。アルコール感が一気に減り、とてもまろやか。

エクストラアネホ・3年以上。ラムで20年以上と変わらないまろやかさ、高級感。

 

こんな感じになります。エキストラアネホのまろやかさは本当にびっくりします。

 

値段の方は、大体ブランコで3000円~。アネホで5000円~といった所でしょうか。

値段で言えば、テキーラはラム、ウイスキーと違い、大体味と値段が比例してます。

熟成年数が短いので、需要と供給が大きく崩れる事がないからかもしれません。

なので外れを引く確率が少ないのが利点であり、面白みのない点かも。

私はアネホが好きなので、アネホばっか飲むと値が張ってしまいます・・

ブランコもブランコで美味しいんですけどね。

カーサデルナのブランコは本当に美味しくて、比例するとは言いましたが

個人的には値段以上のパフォーマンスだと思います。

 

 

まぁなんだかんだ言ってますが、

テキーラは単純に甘くて滑らかで美味しいです。

すぐ飲んでみたいと思ってもらえるように、直観的に紹介していきたいと思います。

 

 

追記・・・産地によっても味が違うらしく、

低地のバジェス地方と高地のロスアルトス地方でリュウゼツランの育ち方が違い、

バジェス地方は語源のテキーラがある古くからの産地で、辛口のテキーラが多く、

ロスアルトス地方は比較的新しく、リュウゼツランが甘く育つ為、

滑らかで甘いテキーラが多いそうです。

どちらも好きですが、選べと言われるとロスアルトス産が好きですね。

ちなみにカーサデルナはどちらでもないです。

オールドモンク

今回はこちら、オールドモンクを紹介します。

こちらはラム好きには有名な種類で、インドのラムです。

数年前までは4~5000円したそうですが、

今は2000円台で購入する事ができます。

オールドモンク XXXラム 750ml 1本 インドラム OLD MONK XXX RUM ラム

黒糖の香りが少し。アルコール臭は多少。

口にするとさらっとしていて、穏やかな甘みに若干の辛味。

奥にほのかに焦げ感。若干独特の渋みのような苦み。

余韻はあまりなく、アルコール感もあまりない。

 

どちらかというとやはりイギリス系なのでしょうが、個性はそれ程強くないです。

最初飲んだ時は飲みやすい甘いラムだなと思っていたんですが、

色々飲んでから飲んでみると、特徴的な後味以外はあまり主張のないラムでした。

こちらはラム飲み始めの方に人気があるそうなので、無難なタイプなのでしょうか。

シナモンのような特徴的な後味は、以前買ったアムルットのラムとほぼ同じ系統で、

私はその風味が苦手なので、あまり好きではありませんでしたが、

オールドモンクの方は大分抑えめに作られており、気にせず飲めます。

逆にこの後味が好きな方にはアムルットがどんぴしゃに嵌るのではないかと。

 

好み度 ★★★

 

甘味★★★

酸味★☆

辛味★★☆

まろやかさ★★☆

アルコール感★★

 

フィンラガン カスクストレングス

今日はあまりお勧めはできませんが、好きな物を紹介。

アイラはまだ紹介してないし、ノーマル版でもないけど、

飲んでみたものを気ままに分かりやすく紹介するスタンスなのでご容赦下さい。

 

こちらはフィンラガンといってスコッチの地域の一つ、

独特な味のするアイラ島で作られているウイスキーです。

アイラにはラフロイグやカリラ、ラガヴーリンなど色々な蒸留所がありますが、

こちらのフィンラガンはシークレットでどこのかは分かっていません。

そもそも何でシークレットなのか、何故そんなウイスキーがあるのか

など詳しい事は私も分かりません。

 

カスクストレングスとは簡単に言ってしまえば、樽のまんまとってだしです。

40度に合わせたりする為に加水などしていないので、度数がかなり高いです。

バーボンのシングルバレルも似たような物ですね。

このフィンラガン カスクストレングスは3000円後半あたりで購入できます。

フィンラガン オールドリザーブ カスクストレングス 700ml 58度 [並行輸入品]

強めの刺激臭の後、アイラ独特のなんとも言えない香り。

口にすると、香りからは想像のつかない甘さが口に広がった瞬間に、

ヨード臭、アルコール感がどっと押し寄せてくるパンチ力。

アルコールの厚みがダイレクトに喉を刺激するが、

飲みにくさはそれほどなく、ドライさがキリっとしめてくれる。

余韻はヨード感がすーっと続く程度。

 

凄くパンチがあって、しかもリーズナブルで度数が本当高いんですよこれ。

58度とかなり高めです。アルコール量だけで言えば、

これを2杯飲むだけで。普通のウイスキー3杯分になってしまいます。

まぁ40度中盤のラムやウイスキーも多いので一概には言えませんが。

たまに飲むにはいいんですけど、家に置いておくにはちょっと怖いので、

酒を飲みに行った時、迷ったらこれを飲んでます。

このパンチ力、慣れると定期的に欲しくなります。

 

 

好み度 ★★★☆

 

甘味★★★☆

酸味★☆

辛味★★★★

まろやかさ★★☆

アルコール感★★★★

 

備考・・・ヨード感★★★★★~

本当に好き嫌いはっきりすると思います。

ロン センテナリオ 20年 フンダシオン

今日はこちら、ロンセンテナリオ20年を紹介します。

スペイン語圏、コスタリカのラムです。

有名なロンサカパに名前が似てますけど、関係はありません。

コスタリカ中南米では「比較的」治安の安定してる国です。

そもそも中南米で安全な国などありませんが・・・

そんなコスタリカと言えば先のW杯でベスト8に入ったり、

10年ほど前には国民的英雄のワンチョペがFC東京に(半年)入団したりと

サッカーが身近かも。水曜どうでしょうでも見かけた事も。

 

浅いコスタリカ情報はさておき、こちらのラムは20年がエントリーモデルらしく、

25年、30年と5年単位であるんですが、30年ともなると1万を軽く超えてしまいます。

なのでこのブログでは20年を紹介したいと思います。

 

大体6~7000円で売られてます。

ロンセンテナリオ 20年 フンダシオン 40° 700ml 並行輸入

糖度が強めの黒糖の華やかな香りの中に酸味。

口にすると酒質はさらっとしているが、黒糖の強い甘みが口の中に広がる。

甘味に被さるように柔らかな酸味があって、若干奥にカラメルのようなビターさ。

後味は甘味が消えた後ビターチョコのような余韻が比較的長めに続く。

アルコール感は甘さのせいもあってか、ほとんど感じない。

 

とても甘く飲みやすいスペイン系ラムです。

甘さがどしっと来るんですけど、甘さ一辺倒ではなく、

酸味とビターさが下支えしていて骨格があるので、

尚甘さが引き立っているんだと思います。

アルコール感はほとんど感じませんが、甘さのおかげか、

酒飲みでもゆったりと余韻を感じながら飲む事が出来ます。

キャプテンモルガンPSほどではないですが、お酒というよりデザートに近いような。

・・まぁあれはおかしいだけなので、甘味は★5を付けても良い位です。

 

この完成度だと4~5000円を超えてしまうのは仕方がないのかもしれません。

決して安くはありませんが、甘めが好きな方には自信をもってお勧めできるラムです。

 

 

好み度 ★★★★☆

 

甘味★★★★☆

酸味★★

苦味★★★

まろやかさ★★☆

アルコール感★☆

ヴーベル 10年

今回は若干の変わり種、レユニオン島のヴーベルを紹介します。

この島はアフリカ南東部、マダガスカル島にほど近い島で、

フランスの海外県となっています。

ラムって色々産地があってもカリブ海沿岸ってイメージがありますけど、

カリブ海以外でもサトウキビが取れる所だとどこでも作れるんですよね。

ヴーベルを飲む前はレユニオンで作られてる事はびっくりしたんですけど、

こちらの島出身のサッカー選手を知っていたので、島自体は知っていました。

フランス系という事でコニャックに近いラムとなるのか・・・

大体6~7000円で売られてます。度数も49度と高めです。

ヴーベル 10年 49度 700ml 並行輸入品

黒糖の香りの中にぶどうのような酸味を感じる匂い。

口にすると黒糖感が少なめの甘みがあって、全体が辛めでドライ。

ずっしりと熟成感のある重めの味だが、癖が強い訳ではなく、

ふくよかで飲みやすい。

柔らかく、芯の強い黒糖系の旨味が余韻としてじんわりと残る。

全体的にすっきりとしているが、アルコール感は多少ある。

 

香り程酸味はありませんが、ラムの中では辛口の部類に入る味です。

根源はフランス系の系統の味なのですが、華やかというより重めです。

カリブ海のフランス系本流とは違う流派のような物ととらえて頂ければ。

 

個人的に甘くないのは好みではないと思っていたのですが、

美味しくいただけました。先入観だったのかも。

逆に甘いのがNGの方は駄目なものは駄目なのかもしれませんが・・・

価格は・・・うーん、フランス系で10年となるとこれ位になるんですよね。

 

 

好み度 ★★★★

 

甘味★★

酸味★★☆

辛味★★★★

まろやかさ★★★

アルコール感★★★

 

余談・・・この重みの理由は熟成期間のせいだと思います。

フランス系ラムは他に比べ比較的熟成年数が若い事が多く、

寝かせる事で重みが強くなるのではないかと。

アドミラルロドニー

今回はこちら、セントルシアのラム、アドミラルロドニーを紹介します。

セントルシアは旧英植民地という事もあってか、

名前の由来が大英帝国のロドニー提督になっています。

セントルシアのラムはマイヤーズのような薬品感が強いんですが、

こちらはどうでしょうか。大体5000円程度で売られています。

香りは若干酸味を含んだ上品な黒糖の香り

口にすると滑らかで酸味がある。黒糖の甘さもやさしめ。少しピリピリ。

焦げ感はあまりなく、ほのかに薬品感が奥にあるのを感じる。

アルコール感はあまり感じない。

 

とても上品なラムでした。返すと面白みがないとも捉えられますが、

この滑らかにまとまっている事が一つの個性なのでしょう。

変化球なイメージのセントルシア産ですが、少し薬品を感じる程度で、

こちらは飲み手を選ばず万人受けするのではないかと思います。

 

ただ、ネックは価格かなと・・・

美味しいんですけど、滑らかさを求めるのであれば他にありますので、

6000円行ってしまうのであれば、私だと購入を躊躇してしてしまいます。

ラムの値段は結構変動するので、そこはお財布と相談という事でお願いします。

 

 

好み度 ★★★★

 

甘味★★☆

酸味★★★

辛味★★

まろやかさ★★★☆

アルコール感★★