書き残し場

広く浅くを書き流すブログ。知識薄目。好みは洋酒全般にBlack全般・Rock。音楽紹介に行き詰まり、手に入れやすい入門向けラム酒・ウイスキーを軸に紹介・・・のはずが日本酒にも手を出し始める。一覧でリンク貼り付けてみました。

2Pac

私が洋楽に嵌るきっかけとなったアルバムが2枚。

最初に、高校の友人の家で借りた2Pac「All Eyez on Me」と、その後美メロをキーワードに、探しレンタルしたJoe「Better Days」。 今回は2Pacを取り上げたい。

 

高校の文化祭で、男3人がさぼって音楽を聴いていた。「何聞いてんの?」と聞かせてもらったのがTwista「Slow Jamz」

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衝撃を受けた。最初に特異な超早口ラップなのは置いておく。それまで元々JPOPしか聞いたことがなく、ラップとはただ言葉喋ってるだけで、メロディーも何もないという偏見を持っていた。それなのに、言葉が綺麗な音楽に乗って楽器と化しており、気持ち良く乗れるのである。それにバリバリなハードコア物しかないと思っていたので、ゆったりとしたメロウな曲に虜になり、そいつにヒップホップの質問をするようになった。

そしてそいつにお勧めを借りて覚えているのが、Snoop DoggJa Rule、そして2Pacだった。そしてピンと来たものを、MDプレーヤーからiPod miniに乗り換えたばかりの私はプレイリストを作って、永遠リピートするのである。

浮遊感がたまらなく心地よいSnoop Dogg「Ain't No Fun」

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壮大なバラードにダミ声が響き渡るJa Rule「so much pain」

この時私はサンプリングと言うものをまだ知らない。

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そして、軽快なテンポを刻みながらのハーモニーで気分良く乗れる2Pac「All About U」

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この2PacのAll About Uが入っている「All Eyez on Me」は私的に捨て曲がほぼ無く、まさかの2枚組なのだが、通して飽きず聴ける数少ないアルバムの一つ。当初、お気に入りを一つ見つけた時点で曲の多さに聞かなくなってしまったが、後に改めて聞いて凄く後悔した。ブラックミュージックを聞き始めたばかりの私にはちょっと重かったのかもしれない。

2Pacは、96年に25歳という若さでもう生涯を閉じてしまっている。だが、未発表音源が数多くあり、つい最近まで新しい作品がリリースされていて、死後のセールスの方が多いほど。最もCDを売ったラッパーとしてギネスにも載っている。

2Pacの魅力は何といっても哀愁あるトラックと独特なフロウ。一般的に黒人は英語の発音は独特らしく、中でも2Pacは顕著らしいのだ。私は若干違うな位しかわからないが、このねっとりとした渋めの声質が、トラックと抜群に合うのだけははっきりとわかる。

このアルバムはほぼ全てお勧めなのだが、特に上げると

Blackstreetも使っているサンプリングの宝庫、Debarge「A Dream」を用いて、全編に響き渡るフレーズが印象深いI Ain't Mad At Cha 

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妖しくも寂れたゴーストハウスの様な雰囲気の中淡々とラップしていく

Shorty Wanna Be A Thug

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天国は簡単に見つかると軽快で気持ち良いトラックに合わせラップしていく

Heaven Ain't Hard 2 Find

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この曲は2枚目のラストナンバーなのだが、このアルバムの発売数ヶ月後に亡くなっており、生前のラストナンバーともなっているのがこの曲と言うのが何とも言えない所だ。

 

その他にも沢山良いアルバムがあるが、特には全般的に穏やかな「Me Against The World」。死後に発売された2枚組「R U Still Down」。聞きやすい曲が満載のOutlawzとの共作の「Still I Rise」をお勧めしたい。

「Me Against The World」からスローでバックのベースが効いているIt Ain't Easy

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「R U Still Down」1枚目からメリハリの効いたメロウトラックのNothing To Lose

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「R U Still Down」2枚目からはAORの名曲Bobby Coldwell「What You Won't Do For Love」(邦題「風のシルエット」)を使ったDo For Love

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「Still I Rise」からラジオから流れるようなノイズ、最初から最後までずっと一定のリズムを刻む哀愁のトラック、ラップにかみ合うコーラス全てが合わさって極上

の渋さ、かっこよさを生み出したBaby Don't Cry

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私は夜外出する時、毎回と言ってもいい程これを聞いている。静かな夜の雰囲気に物凄く合う曲。

 

ラップ=怖い・がやがやしてる、というイメージの方もたくさんいると思う。私もそうだった。少しでも興味を持ってもらえたら、そんな方々にこそ聴いてみてもらいたい。

そうやって少しずつでも人の感性にあった音楽を広げていく事が私の今の目標でもある。

拙い構成、失礼しました。