アベラワー12年 ノンチルフィルタード
先々週位に買ってきたもう一本の紹介です。
少々特殊で、正直この銘柄を最初に飲むのであれば、かなり邪道ではあると自分自身でも思います。ただ、本能の赴くまま買ってしまってますので・・・
こちらはノンチルという特殊な加工をしています、というより加工をしていないというのが正しいのかもしれません。私が理解している物を単純に書くと、通常のウイスキーは冷やすと白濁する成分が出るのですが、そちらを取り除いてしまう工程を冷却濾過と言います。ノンチルはただ単にそれをしていないだけです。これをしない事によってダイレクトに野性味のある味になる・・・らしいです。
アベラワーを飲んだ事のない私が事前に知っている知識だと、こちらはスペイサイドの典型的な銘柄で、あの有名なマッカランと対を成す程甘く、華やかで飲みやすい銘柄である事。
スタンダード品としては10年からあるが、最近会社の再編?か何かがあったらしく、日本の正規代理店も変わって10年、12年、15年にダブルカスクやセレクトカスクリザーブなど多様な種類があるという事位です。
私がこの銘柄を最初に見知ったのは、某サイトにて甘いウイスキーNo.1に置かれていたのを見た時です。それはアベラワー・アブーナというアベラワーの一つのだったのですが、ウイスキーの知識が全く無い所か、飲んだ事すら無かった私はそれが一つのウイスキーの種類と思い込んでいました。そしてバーに赴いて「~~は置いてますか?」と聞いて赤っ恥を搔くのですが、それは置いておいて・・・
それまでのウイスキーは飲みにくい物というイメージしか無かったのが、甘さという面に惹かれて凄く興味を持ったのを覚えてます・・と言っても1~2年前ですが。
そんなこんなあって、私が初めて飲みたいと思ったウイスキーがアベラワーだったのです。少し思い入れがあるので前置きが長くなってしまいました。
まぁこちらを買った理由が、アベラワーを買おうと思ったら大幅に値下げしてあって、通販と比べてもお得感があったからなんですけど・・・お恥ずかしい限りです。
都内酒屋にて4000円中盤で購入。
・・・このウイスキー封が蝋で固めてあって開けるのが面倒でした。
若干強めの刺激臭に若干強めの硫黄の匂い。
口にするとかなり粘着感のある酒質で、最初にシェリー系の甘い味の後で、
モルトの甘みが下支えしている感じ。
そして甘みと同時に辛味がやってきて数秒もしないうちに、
口の中が辛味とスモーキー感で充満される。粘着感があるからか、余韻はかなり長い。
粉感のある甘みはエドラダワーに似てるかも。
若干後味付近に何かのえぐみのようなものもあります。何かはわかりませんが・・
48度あるんですが、度数程はアルコール感を感じない。
かといってすいすい飲めるタイプでもない。
パンチのある味は余市のようなのですが、このまったりする感じはエドラダワーのようで
その二つとも別物なんです。分かりにくくてすみません。
ラムやコニャックのようと評判のある物とはかけ離れた、骨太なウイスキーです。
野性的でありながら垣間見える育ちの良さといった所でしょうか。
アベラワー本流とは違いますが、この味を楽しみたいと思います。
好み度 ★★★★
甘味★★★★
酸味★★★
辛味★★★★
まろやかさ★★★★☆~★
アルコール感★★★
備考・・・スモーキー感中程度あり。硫黄感もあり。
次回からはまたあっさりとした紹介に戻ります。