書き残し場

広く浅くを書き流すブログ。知識薄目。好みは洋酒全般にBlack全般・Rock。音楽紹介に行き詰まり、手に入れやすい入門向けラム酒・ウイスキーを軸に紹介・・・のはずが日本酒にも手を出し始める。一覧でリンク貼り付けてみました。

ヴーベル 10年

今回は若干の変わり種、レユニオン島のヴーベルを紹介します。

この島はアフリカ南東部、マダガスカル島にほど近い島で、

フランスの海外県となっています。

ラムって色々産地があってもカリブ海沿岸ってイメージがありますけど、

カリブ海以外でもサトウキビが取れる所だとどこでも作れるんですよね。

ヴーベルを飲む前はレユニオンで作られてる事はびっくりしたんですけど、

こちらの島出身のサッカー選手を知っていたので、島自体は知っていました。

フランス系という事でコニャックに近いラムとなるのか・・・

大体6~7000円で売られてます。度数も49度と高めです。

ヴーベル 10年 49度 700ml 並行輸入品

黒糖の香りの中にぶどうのような酸味を感じる匂い。

口にすると黒糖感が少なめの甘みがあって、全体が辛めでドライ。

ずっしりと熟成感のある重めの味だが、癖が強い訳ではなく、

ふくよかで飲みやすい。

柔らかく、芯の強い黒糖系の旨味が余韻としてじんわりと残る。

全体的にすっきりとしているが、アルコール感は多少ある。

 

香り程酸味はありませんが、ラムの中では辛口の部類に入る味です。

根源はフランス系の系統の味なのですが、華やかというより重めです。

カリブ海のフランス系本流とは違う流派のような物ととらえて頂ければ。

 

個人的に甘くないのは好みではないと思っていたのですが、

美味しくいただけました。先入観だったのかも。

逆に甘いのがNGの方は駄目なものは駄目なのかもしれませんが・・・

価格は・・・うーん、フランス系で10年となるとこれ位になるんですよね。

 

 

好み度 ★★★★

 

甘味★★

酸味★★☆

辛味★★★★

まろやかさ★★★

アルコール感★★★

 

余談・・・この重みの理由は熟成期間のせいだと思います。

フランス系ラムは他に比べ比較的熟成年数が若い事が多く、

寝かせる事で重みが強くなるのではないかと。

アドミラルロドニー

今回はこちら、セントルシアのラム、アドミラルロドニーを紹介します。

セントルシアは旧英植民地という事もあってか、

名前の由来が大英帝国のロドニー提督になっています。

セントルシアのラムはマイヤーズのような薬品感が強いんですが、

こちらはどうでしょうか。大体5000円程度で売られています。

香りは若干酸味を含んだ上品な黒糖の香り

口にすると滑らかで酸味がある。黒糖の甘さもやさしめ。少しピリピリ。

焦げ感はあまりなく、ほのかに薬品感が奥にあるのを感じる。

アルコール感はあまり感じない。

 

とても上品なラムでした。返すと面白みがないとも捉えられますが、

この滑らかにまとまっている事が一つの個性なのでしょう。

変化球なイメージのセントルシア産ですが、少し薬品を感じる程度で、

こちらは飲み手を選ばず万人受けするのではないかと思います。

 

ただ、ネックは価格かなと・・・

美味しいんですけど、滑らかさを求めるのであれば他にありますので、

6000円行ってしまうのであれば、私だと購入を躊躇してしてしまいます。

ラムの値段は結構変動するので、そこはお財布と相談という事でお願いします。

 

 

好み度 ★★★★

 

甘味★★☆

酸味★★★

辛味★★

まろやかさ★★★☆

アルコール感★★

 

サンタテレサ 1796

もう所持しているラム酒が無くなってしまっているので、

外で飲んだ物を紹介します。

購入している物より若干簡潔になってしまう事をご了承下さい。

 

今回はこちら、サンタテレサベネズエラのラムです。

供給が安定せず色んな銘柄が現れたり消えたりしますが、

こちらはサントリーが正規輸入元として販売しているので

安定供給で年中買えると思います。

大体3~4000円で売られてます。

サントリー サンタ テレサ 1796 700ml

華やかでふんわりと甘い香り。

口にすると酒質は滑らか。香りと違い若干酸味が強めで、優しく大人しい甘み。

この甘みは黒糖っぽさよりイチジクのようなフランス系独特の甘みとほぼ同じ。

後味はスパイシーさが少し残って早めに消えていく。

アルコール感は可も不可もなく。

 

ベネズエラスペイン語圏で、ディプロマティコやパンペロなど

スペイン系王道の種類があるんですが、

こちらは香りから味まで8割方フランス系のような印象を受けました。

詳しくはわかりませんが、コニャックに似た味もフレンチオークで

寝かせているからなのでしょうか。

フランス系は結構好き嫌いが別れると思います。

なので、サンタテレサは程よくスペイン系の飲みやすさも備わっており、

価格もそれほどしないのでフランス系入門にお勧めです。

 

 

好み度 ★★★☆

 

甘味★★☆

酸味★★★☆

辛味★★★

まろやかさ★★★

アルコール感★★☆

 

余談・・・

ラム酒は愛好家の方々だとフランス系、特にマルティニーク産が人気らしいのですが、私にはまだ敷居が高いです・・・

OAK MASTER 樽薫る

本日はこちら、樽薫るを紹介します。

こちらはキリンのウイスキーで、富士御殿場蒸留所という事で富士山麓と同じ所です。

昨年富士山麓をリニューアルした時に同時にリニューアルしており、

元はメルシャンが製造していたらしいのですが、昔の経緯も味もわかりません。

調べてみるとメルシャンってキリンの子会社になってたんですね。

 

それはさておきこちらは都内スーパーにて1000円弱にて購入。

アマゾンで検索すると4Lサイズも・・

キリン オークマスター樽薫る 640ml

香りはあまり強くなく、控えめ。奥にツンとしたアルコール臭と樽のような匂い。

口にするとさらっとした酒質で、ちょこっと栗のような甘味を感じた後、

若さから来る辛味が口の中を熱くしていく。

口に残る風味の中に富士山麓で感じたバーボン感がぎりぎり感じ取れる位。

アルコール感は若さのわりにはそこまで感じない。

 

 

まぁ・・・何というか、水で薄めた富士山麓みたいな感じなんですけど、

多分富士山麓を水で40度まで薄めても、もうちょっと甘味が強いと思います。

ただ、不味くはないですし、凄く飲みやすいです。

穏やかなせいか、エバモアはこちらの方が似ている感じがしました。

さすがにモルトの甘みまでは感じとれませんが、

穏やかな甘味、辛味に、強すぎないアルコール感なのでご飯の邪魔をしない感じです。

基本的にウイスキーやラムなどは主張が強すぎて食中酒には合わないのですが、

今度こちらを飲んでみたいと思います。

ただ、メーカー的にもハイボールを勧めているので、

ストレートで飲むものではないのかも。

日本のウイスキーって何故栗のような和風の甘みが増えるんでしょうか。

 

 

好み度 ★★☆

 

甘味★★☆

酸味★★

辛味★★★

まろやかさ★☆

アルコール感★★☆

アベラワー12年 ノンチルフィルタード

先々週位に買ってきたもう一本の紹介です。

少々特殊で、正直この銘柄を最初に飲むのであれば、かなり邪道ではあると自分自身でも思います。ただ、本能の赴くまま買ってしまってますので・・・

こちらはノンチルという特殊な加工をしています、というより加工をしていないというのが正しいのかもしれません。私が理解している物を単純に書くと、通常のウイスキーは冷やすと白濁する成分が出るのですが、そちらを取り除いてしまう工程を冷却濾過と言います。ノンチルはただ単にそれをしていないだけです。これをしない事によってダイレクトに野性味のある味になる・・・らしいです。

 

アベラワーを飲んだ事のない私が事前に知っている知識だと、こちらはスペイサイドの典型的な銘柄で、あの有名なマッカランと対を成す程甘く、華やかで飲みやすい銘柄である事。

スタンダード品としては10年からあるが、最近会社の再編?か何かがあったらしく、日本の正規代理店も変わって10年、12年、15年にダブルカスクやセレクトカスクリザーブなど多様な種類があるという事位です。

 

私がこの銘柄を最初に見知ったのは、某サイトにて甘いウイスキーNo.1に置かれていたのを見た時です。それはアベラワー・アブーナというアベラワーの一つのだったのですが、ウイスキーの知識が全く無い所か、飲んだ事すら無かった私はそれが一つのウイスキーの種類と思い込んでいました。そしてバーに赴いて「~~は置いてますか?」と聞いて赤っ恥を搔くのですが、それは置いておいて・・・

それまでのウイスキーは飲みにくい物というイメージしか無かったのが、甘さという面に惹かれて凄く興味を持ったのを覚えてます・・と言っても1~2年前ですが。

 

そんなこんなあって、私が初めて飲みたいと思ったウイスキーアベラワーだったのです。少し思い入れがあるので前置きが長くなってしまいました。

 

まぁこちらを買った理由が、アベラワーを買おうと思ったら大幅に値下げしてあって、通販と比べてもお得感があったからなんですけど・・・お恥ずかしい限りです。

都内酒屋にて4000円中盤で購入。

・・・このウイスキー封が蝋で固めてあって開けるのが面倒でした。

アベラワー 12年 アンチルフィルタード 700ml [並行輸入品]

若干強めの刺激臭に若干強めの硫黄の匂い。

口にするとかなり粘着感のある酒質で、最初にシェリー系の甘い味の後で、

モルトの甘みが下支えしている感じ。

そして甘みと同時に辛味がやってきて数秒もしないうちに、

口の中が辛味とスモーキー感で充満される。粘着感があるからか、余韻はかなり長い。

粉感のある甘みはエドラダワーに似てるかも。

若干後味付近に何かのえぐみのようなものもあります。何かはわかりませんが・・

48度あるんですが、度数程はアルコール感を感じない。

かといってすいすい飲めるタイプでもない。

 

 

何かエドラダワー余市を足してまた何かを加えたような・・・

パンチのある味は余市のようなのですが、このまったりする感じはエドラダワーのようで

その二つとも別物なんです。分かりにくくてすみません。

ラムやコニャックのようと評判のある物とはかけ離れた、骨太なウイスキーです。

野性的でありながら垣間見える育ちの良さといった所でしょうか。

アベラワー本流とは違いますが、この味を楽しみたいと思います。

 

 

好み度 ★★★★

 

甘味★★★★

酸味★★★

辛味★★★★

まろやかさ★★★★☆~★

アルコール感★★★

 

備考・・・スモーキー感中程度あり。硫黄感もあり。

 

 

次回からはまたあっさりとした紹介に戻ります。

富士山麓

明けましておめでとうございます。

今年も一定のペースで上げて行けるよう努力していきたいと思います。

 

前置きはこれ位にして、新年一発目はこちら。富士山麓樽熟原酒です。

以前バーにてエバモアという長期熟成のお酒を飲ませてもらったんですが、

こちらはキリンの富士御殿場蒸留所で作られていて、

透き通った水のような味に興味を持ちました。

そこでレギュラーの物も飲みたくなって買ってみた次第です。

こちらは50度あります。

都内スーパーにて1300円弱で購入。

キリン ウイスキー 富士山麓 樽熟原酒50度 700ml

香りは酸味とアルコールのツンとした感じが混ざっている。

口にすると口当たりは軽く最初に酸味が来た後甘さときりっとした辛味がやってくる。

甘味はバーボンで感じる酸味を伴ったバニラ系統の甘みに結構似てるんだけど、

結構独特な味。

このアルコール由来であろう辛味は若さのある暴力的な辛味だが、

さらっとした酒質なので、辛めの日本酒のようで切れ味が良く、

甘味を引き締めてくれる感じがする。後味に軽くスモーキーさが口に残る。

 

あまりいい評価の無いこちらですが、普通に晩酌用としても私は飲めました。

バモアの由来が分かるような味だったので、

味の記憶があったから美味しく飲めたのかもしれません。

今まで飲んだ種類に例えるなら、暴力的にしたサントリーリザーブでしょうか?

白州由来のさわやかな酸味が結構似ているように思います。

50度の度数分のきつさはあるのですが、そこまで飲みにくくはありません。

バーボンなど高い度数に慣れて、度数が高いウイスキーを飲みたいと思ったら、

購入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

好み度 ★★★

 

甘味★★★

酸味★★★☆

辛味★★★☆

まろやかさ★☆

アルコール感★★★★

 

ディプロマティコ リゼルヴァ

紹介していない手持ちのラムがありました。

それがこちら。ディプロマティコ リゼルヴァです。

 

ラムに嵌ったきっかけの一つがディプロマティコ リゼルヴァ イクスクルーシヴァで、

それを酒屋で買おうと思ったら4000円を超えていて、半年前は手が出ませんでした。

そこで見かけたのがこのレゼルヴァで、前者は12年なのに対しこちらは8年。

4年だとそんなに変わらないでしょと思ってこちらにしたんです。

・・・今では最高ラインが上がってしまってます。

 

都内酒屋にて2800円弱で購入。

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こちらは何故か今もう売っていません。

ただディプロマティコ マンチュアノというシリーズが新たに出ていて、

どちらもディプロマティコの8年のお酒なので、

マンチュアノの参考にしていただければと思います。

ディプロマティコ マンチュアノ 40度 700ml

香りは黒糖の香りの中に熟成の若いアルコールなどの感じが混ざっている匂い。

口にするとふわっと若干カラメルを含んだ黒糖の甘い感じが広がった後すぐに、

辛味と若さが追い付いてきて若干ヒリヒリ。

後味もラムの若い甘さが奥にある以外はスパイシーさが残る。

 

当初こちらを買った時、4年を馬鹿にするもんじゃないと思いました

もう一ランク下のアネホだと4年で2300円前後なのに対し、

8年が2000円後半で、12年が4000円中盤。上がるのはやはり味が理由だったんです。

まず味の重みが違いますし、8年は若さが強いです。

口にした瞬間は「お、ディプロマティコのあの味だ」と思うんですが、

一秒もしないうちに若さで消えてしまいます。

ストレートに慣れた今だと飲めますが、美味しいよと言って勧める事は・・・

ただ、ロックにすると若さが薄れ、甘みが引き立って美味しく飲めるので、

ロックで飲む方にはお勧めできるかも。

・・・やはりこちらを買うなら多少高くてもイクスクルーシヴァをお勧めします。

ディプロマティコ リゼルヴァ イクスクルーシヴァ (12年) 40度 700ml

好み度 ★★

 

甘味★★★

酸味★★☆

辛味★★★

まろやかさ★★☆

アルコール感★★★☆

(何か酸味か雑味のような物を感じる。ロンアブエロで感じたシナモンか、紅茶)

 

 

余談・・・今週酒屋に行ったのはイクスクルーシヴァを買いに行ったんですけど・・・

やはり酒を店頭で見ると違う発見があって楽しいです。