エレンシア・デ・プラタ アネホ
以前低価格で質の良いテキーラを提供していましたが、
日本では長らく取り扱っていなかったこちらのエレンシアのアネホ。
最近取り扱い再開したそうで、いただいてみました。
ロスアルトス地方のテキーラで飲みやすいとの事。
価格帯は4000円台中盤ほどです。
スムースなアガベの甘くまろやかな口当たりの後、酸味、辛味が広がる。
後味はキリっとテキーラ独特のアガベの甘味と青さが緩やかに続く。
ロスアルトス地方産にしては若干ドライな感じ。
これまた面白いテキーラですね。
まろやかで一口目の飲みやすさはまさにロスアルトス産の甘い口当たりなのですが、
飲み進める事によって、スパイシー感が広がり、バジェス地方のような
荒々しさも奥に感じる事ができます。
「甘味一辺倒は苦手・・」といった方にもお勧めできるのではないでしょうか。
好み度 ★★★☆
甘味★★★☆
酸味★★★
辛味★★★
まろやかさ★★★☆
アルコール感★★☆
アルバータプレミアム ダークパッチ
本日は変わり種のカナディアンブレンデッド、
アルバータプレミアム ダークパッチを紹介します。
なぜ変わり種か?
このウイスキーには原料の1%ほどシェリー酒が入っているんです。
よくある「シェリー樽で寝かせた」ではなく「入っている」のが特徴なんです。
これにはカナディアンウイスキーの規則に秘密があり、
特定の熟成年数を満たしていれば、9.09%ほど違うウイスキーを入れてもいいという、
なんともユニークな規則となっています。残り8%はバーボンが入ってます。
そんなダークパッチは2000円中盤ほどで購入できます。
- ジャンル: カナディアン・ウイスキー
- ショップ: プレモア酒販
- 価格: 3,040円
香りはライ特有のスパイシーさとアルコールのツンとする辛さの中に、
果実的な華やかさが入り混じっている。
口にすると酒質は少し重めで、華やかな果実の甘味がふわっと広がり、
甘味がライのスパイシーさに変化していく。アルコールの辛さより、
ライの切れ味の良い辛さが強め。アルコール感はそれほど。
甘味は入っているシェリーがオロロソなので、あまり強みはない。
面白くて飲みやすいウイスキーだと思います。
初心者向けではないかもしれませんが、ライウイスキーとオロロソ樽の
辛めのシェリーを一気に両方楽しめるような、
飲み口辺りはグレンロドナックから、
ライウイスキーのスパイス感が広がっているイメージです。
アルコールも45度ありますが、飲みにくさはほぼありません。
とてもリーズナブルなウイスキーではないでしょうか。
曲でいえば、タイトながら、甘くメロウなAmuzement Parkの
Groove Your Blues Awayでしょうか。
Amuzement Park - Groove Your Blues Away (1982)
好み度 ★★★☆
甘味★★☆
酸味★★★
辛味★★★★
まろやかさ★★★★
アルコール感★★☆
ドン・アグスティン クリスタルアネホ
本日紹介するのはテキーラになります。
こちら、ドン・アグスティンのクリスタルアネホ。
特殊製法でろ過した透明なアネホ{アネホほどの熟成になるとほんのり茶色が普通}
アメリカで今人気なんだそう。
こちら安いところだと4000弱で購入できます。
香りはうっすらと接着剤のようなアルコールの香り。
アネホのような樽感はかなり少なめ。
口にすると滑らかで甘く香ばしいアガベが少しねっとりと広がる。
酒質自体はさらっとしているのに重めの甘味がくるのは
熟成されているならではなのだろうか。
甘すぎるというわけではなく、ほんのりとした甘味がまとわりつくイメージ。
芋焼酎の甘味に似ているかもしれない。
あまり雑味のないシンプルな重めの甘味がバターのようと評されている理由。
後味にアルコールの辛味がきりっとやってきて、さっと後味は早めに消えていく。
全体的にはアルコール感低め。
アネホとエキストラアネホが入っているだけあって、
飲みやすさは抜群ですし、飲みごたえもあります。
ただ、あまり特出すべき点はない気もしますが、
かといって不満もなく普通に飲みやすいこのクラスのテキーラが
4000円以下で購入できるとなると、コスパはかなり高めだと思われます。
パトロンなど好きな方はぜひ試してほしいですし、
アネホの入門としても最適だと思います。
懐かしいようで新しいAwesome City Clubの「8月とモラトリー」でしょうか。
秋の夜長にも合うと思います。
Awesome City Club - 「8月とモラトリー」Lyric Video
好み度 ★★★☆
甘味★★★
酸味★☆
辛味☆
まろやかさ★★★☆
アルコール感★★
グレングラッサ リバイバル
本日はこちら、グレングラッサ リバイバルになります。
こちらは数年前、操業停止していた蒸留所が再開し、
若い原酒から出回っています。
こちらは一番下のランクの4年ほどの熟成で、
オロロソシェリー{辛めのシェリー酒}樽を仕上げに使っています。
4000円程度で購入できるかと思います。
若干酸味を帯びたモルトの香り。
口に含むとねちっとして、重い酒質で、ふわっとした酸味の後に、
モルト、ナッツのような甘味がじわっと広がり、それもすぐ消えて、
スモーク感とシェリー樽特有の硫黄のような香りとほろ苦さがかなり長く続く。
オロロソ樽由来であろうきりっとしたしょっぱ辛味は結構強めで、
後味はグレンドロナックに似ている。
樽由来の辛さはあるが、アルコール感は46度を考えるとそれほど。
個人的に好きなウイスキーの一つです。
重い酒質でねっとりオイリーのウイスキーが好きなのですが、
お手頃価格だと、エドラダワー、終売になりましたがグレンギリー、
あとこのグレングラッサ リバイバルですね。
リバイバルだけではなく、エボルーション、トルファも早めに飲んでみたい所です。
このねちっとした重くてほろ苦くもほんのり甘い感じは岡村靖幸の「大好き」・・・
いや、snoop dogg 「ain't no fun」ですね。
Snoop Dog - Ain't No Fun ft. Warren G and Corupt
好み度 ★★★★☆
甘味★★
酸味★★★
辛味★★★★
まろやかさ★★★★☆
アルコール感★★☆
フロール・デ・カーニャ 18年
今回はこちら、フロール・デ・カーニャ18年です。
こちらは中米ニカラグア産のラムで18年とそれなりに長い熟成年数のラムになってます。
大体4000円代中盤で購入できます。
酸味を帯びた甘いバニラの香り。
口にすると少々重たく、甘味はそれほどで、ほんの少し苦みがあり、
バニラ、ぶどうのような風味がじんわりと広がる。
後味も滑らかに複雑な味わいが長く楽しめる。
こちらもさすが18年といった感じでしょうか。
滑らかかつ重みがあり、アルコールの飲みにくさも少ないです。
ラムは飲んでみたいけど、甘いのは・・といった方にお勧めです。
むりやり曲で例えるならば、東北新幹線の「cloudy」でしょうか
ほんのり甘いですが、重めの大人なシティポップです。
takeshi yamamoto trio - cloudy
好み度 ★★★☆
甘味★★
酸味★★★
辛味☆
まろやかさ★★★★
アルコール感★☆
スペイバーン 10年
久しぶりの更新となりますが、
何事も無かったかのように紹介していきます。
今回はこちらスペイバーン10年、
スペイサイドのスコッチウイスキーになります。
大体3000円弱程で購入しました。
軽やかで甘めの口当たりの後、アルコール由来の辛さできりっと引き締まる。
甘味は若干ロイヤルロッホナガーのような果物の酸味に人工的のような甘味。
ただ、ロイヤルロッホナガーはみかんだが、こちらは酸味のある桃といった具合。
モルトの甘味も若干感じられ、華やかな甘味と辛味が口一杯に広がる。
軽やかでさらっとした酒質なのだが、甘味の後味はそれなりに長く広がる。
10年という事で、それなりに若い辛さはあるのですが、
軽やかで少々華やかさのある甘味で飲みやすく感じられます。
軽やかといっても、飲みごたえもちゃんとあるので、
モルト入門としても楽しめると思います。
曲で例えるなら爽やかで甘い声の杉山清貴のこの曲じゃないでしょうか。
好み度 ★★★☆
甘味★★★☆
酸味★★★
辛味★★
まろやかさ★★☆
アルコール感★★★☆
バルバンクール 15年
こちらの紹介がまだでした。
買おう買おうと思っているのですが、いつも後回しになっているバルバンクールです。
こちらはカリブ海に浮かぶイスパニョーラ島の西側、ハイチ産のラムで、
様々な年数がありますが、15年しか飲んだ事がないです。
大体4000円位で購入できます。
黒糖の甘い香りに酸味、刺激臭が続く。
口にすると重めの酒質で、そこまで甘味はないが、コクと酸味を感じる。
コーヒーのような酸味、苦みが緩やかに余韻として続いていく。
アルコール感はそれなり。
フランス系の産地のはずなんですが、そんなにフランス感はありません。
どちらかというとスペイン系とイギリス系の中間のような感じがします。
有名どころで例えるならば、グレードアップしたハバナクラブ7年といった感じで、
この重いコクのある酒質が好きですね。
このラムが3000円台までで買えるコスパ最高候補のラムだと思っておりますが、
LAZYDODOという強力なライバルが現れました。
ただ、中級者向けと初心者向けという差別化はできそうです。
好み度 ★★★★
甘味★★☆
酸味★★★
辛味★★★
まろやかさ★★★★
アルコール感★★☆