書き残し場

広く浅くを書き流すブログ。知識薄目。好みは洋酒全般にBlack全般・Rock。音楽紹介に行き詰まり、手に入れやすい入門向けラム酒・ウイスキーを軸に紹介・・・のはずが日本酒にも手を出し始める。一覧でリンク貼り付けてみました。

サンタテレサ 1796

もう所持しているラム酒が無くなってしまっているので、

外で飲んだ物を紹介します。

購入している物より若干簡潔になってしまう事をご了承下さい。

 

今回はこちら、サンタテレサベネズエラのラムです。

供給が安定せず色んな銘柄が現れたり消えたりしますが、

こちらはサントリーが正規輸入元として販売しているので

安定供給で年中買えると思います。

大体3~4000円で売られてます。

サントリー サンタ テレサ 1796 700ml

華やかでふんわりと甘い香り。

口にすると酒質は滑らか。香りと違い若干酸味が強めで、優しく大人しい甘み。

この甘みは黒糖っぽさよりイチジクのようなフランス系独特の甘みとほぼ同じ。

後味はスパイシーさが少し残って早めに消えていく。

アルコール感は可も不可もなく。

 

ベネズエラスペイン語圏で、ディプロマティコやパンペロなど

スペイン系王道の種類があるんですが、

こちらは香りから味まで8割方フランス系のような印象を受けました。

詳しくはわかりませんが、コニャックに似た味もフレンチオークで

寝かせているからなのでしょうか。

フランス系は結構好き嫌いが別れると思います。

なので、サンタテレサは程よくスペイン系の飲みやすさも備わっており、

価格もそれほどしないのでフランス系入門にお勧めです。

 

 

好み度 ★★★☆

 

甘味★★☆

酸味★★★☆

辛味★★★

まろやかさ★★★

アルコール感★★☆

 

余談・・・

ラム酒は愛好家の方々だとフランス系、特にマルティニーク産が人気らしいのですが、私にはまだ敷居が高いです・・・

OAK MASTER 樽薫る

本日はこちら、樽薫るを紹介します。

こちらはキリンのウイスキーで、富士御殿場蒸留所という事で富士山麓と同じ所です。

昨年富士山麓をリニューアルした時に同時にリニューアルしており、

元はメルシャンが製造していたらしいのですが、昔の経緯も味もわかりません。

調べてみるとメルシャンってキリンの子会社になってたんですね。

 

それはさておきこちらは都内スーパーにて1000円弱にて購入。

アマゾンで検索すると4Lサイズも・・

キリン オークマスター樽薫る 640ml

香りはあまり強くなく、控えめ。奥にツンとしたアルコール臭と樽のような匂い。

口にするとさらっとした酒質で、ちょこっと栗のような甘味を感じた後、

若さから来る辛味が口の中を熱くしていく。

口に残る風味の中に富士山麓で感じたバーボン感がぎりぎり感じ取れる位。

アルコール感は若さのわりにはそこまで感じない。

 

 

まぁ・・・何というか、水で薄めた富士山麓みたいな感じなんですけど、

多分富士山麓を水で40度まで薄めても、もうちょっと甘味が強いと思います。

ただ、不味くはないですし、凄く飲みやすいです。

穏やかなせいか、エバモアはこちらの方が似ている感じがしました。

さすがにモルトの甘みまでは感じとれませんが、

穏やかな甘味、辛味に、強すぎないアルコール感なのでご飯の邪魔をしない感じです。

基本的にウイスキーやラムなどは主張が強すぎて食中酒には合わないのですが、

今度こちらを飲んでみたいと思います。

ただ、メーカー的にもハイボールを勧めているので、

ストレートで飲むものではないのかも。

日本のウイスキーって何故栗のような和風の甘みが増えるんでしょうか。

 

 

好み度 ★★☆

 

甘味★★☆

酸味★★

辛味★★★

まろやかさ★☆

アルコール感★★☆

アベラワー12年 ノンチルフィルタード

先々週位に買ってきたもう一本の紹介です。

少々特殊で、正直この銘柄を最初に飲むのであれば、かなり邪道ではあると自分自身でも思います。ただ、本能の赴くまま買ってしまってますので・・・

こちらはノンチルという特殊な加工をしています、というより加工をしていないというのが正しいのかもしれません。私が理解している物を単純に書くと、通常のウイスキーは冷やすと白濁する成分が出るのですが、そちらを取り除いてしまう工程を冷却濾過と言います。ノンチルはただ単にそれをしていないだけです。これをしない事によってダイレクトに野性味のある味になる・・・らしいです。

 

アベラワーを飲んだ事のない私が事前に知っている知識だと、こちらはスペイサイドの典型的な銘柄で、あの有名なマッカランと対を成す程甘く、華やかで飲みやすい銘柄である事。

スタンダード品としては10年からあるが、最近会社の再編?か何かがあったらしく、日本の正規代理店も変わって10年、12年、15年にダブルカスクやセレクトカスクリザーブなど多様な種類があるという事位です。

 

私がこの銘柄を最初に見知ったのは、某サイトにて甘いウイスキーNo.1に置かれていたのを見た時です。それはアベラワー・アブーナというアベラワーの一つのだったのですが、ウイスキーの知識が全く無い所か、飲んだ事すら無かった私はそれが一つのウイスキーの種類と思い込んでいました。そしてバーに赴いて「~~は置いてますか?」と聞いて赤っ恥を搔くのですが、それは置いておいて・・・

それまでのウイスキーは飲みにくい物というイメージしか無かったのが、甘さという面に惹かれて凄く興味を持ったのを覚えてます・・と言っても1~2年前ですが。

 

そんなこんなあって、私が初めて飲みたいと思ったウイスキーアベラワーだったのです。少し思い入れがあるので前置きが長くなってしまいました。

 

まぁこちらを買った理由が、アベラワーを買おうと思ったら大幅に値下げしてあって、通販と比べてもお得感があったからなんですけど・・・お恥ずかしい限りです。

都内酒屋にて4000円中盤で購入。

・・・このウイスキー封が蝋で固めてあって開けるのが面倒でした。

アベラワー 12年 アンチルフィルタード 700ml [並行輸入品]

若干強めの刺激臭に若干強めの硫黄の匂い。

口にするとかなり粘着感のある酒質で、最初にシェリー系の甘い味の後で、

モルトの甘みが下支えしている感じ。

そして甘みと同時に辛味がやってきて数秒もしないうちに、

口の中が辛味とスモーキー感で充満される。粘着感があるからか、余韻はかなり長い。

粉感のある甘みはエドラダワーに似てるかも。

若干後味付近に何かのえぐみのようなものもあります。何かはわかりませんが・・

48度あるんですが、度数程はアルコール感を感じない。

かといってすいすい飲めるタイプでもない。

 

 

何かエドラダワー余市を足してまた何かを加えたような・・・

パンチのある味は余市のようなのですが、このまったりする感じはエドラダワーのようで

その二つとも別物なんです。分かりにくくてすみません。

ラムやコニャックのようと評判のある物とはかけ離れた、骨太なウイスキーです。

野性的でありながら垣間見える育ちの良さといった所でしょうか。

アベラワー本流とは違いますが、この味を楽しみたいと思います。

 

 

好み度 ★★★★

 

甘味★★★★

酸味★★★

辛味★★★★

まろやかさ★★★★☆~★

アルコール感★★★

 

備考・・・スモーキー感中程度あり。硫黄感もあり。

 

 

次回からはまたあっさりとした紹介に戻ります。

富士山麓

明けましておめでとうございます。

今年も一定のペースで上げて行けるよう努力していきたいと思います。

 

前置きはこれ位にして、新年一発目はこちら。富士山麓樽熟原酒です。

以前バーにてエバモアという長期熟成のお酒を飲ませてもらったんですが、

こちらはキリンの富士御殿場蒸留所で作られていて、

透き通った水のような味に興味を持ちました。

そこでレギュラーの物も飲みたくなって買ってみた次第です。

こちらは50度あります。

都内スーパーにて1300円弱で購入。

キリン ウイスキー 富士山麓 樽熟原酒50度 700ml

香りは酸味とアルコールのツンとした感じが混ざっている。

口にすると口当たりは軽く最初に酸味が来た後甘さときりっとした辛味がやってくる。

甘味はバーボンで感じる酸味を伴ったバニラ系統の甘みに結構似てるんだけど、

結構独特な味。

このアルコール由来であろう辛味は若さのある暴力的な辛味だが、

さらっとした酒質なので、辛めの日本酒のようで切れ味が良く、

甘味を引き締めてくれる感じがする。後味に軽くスモーキーさが口に残る。

 

あまりいい評価の無いこちらですが、普通に晩酌用としても私は飲めました。

バモアの由来が分かるような味だったので、

味の記憶があったから美味しく飲めたのかもしれません。

今まで飲んだ種類に例えるなら、暴力的にしたサントリーリザーブでしょうか?

白州由来のさわやかな酸味が結構似ているように思います。

50度の度数分のきつさはあるのですが、そこまで飲みにくくはありません。

バーボンなど高い度数に慣れて、度数が高いウイスキーを飲みたいと思ったら、

購入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

好み度 ★★★

 

甘味★★★

酸味★★★☆

辛味★★★☆

まろやかさ★☆

アルコール感★★★★

 

ディプロマティコ リゼルヴァ

紹介していない手持ちのラムがありました。

それがこちら。ディプロマティコ リゼルヴァです。

 

ラムに嵌ったきっかけの一つがディプロマティコ リゼルヴァ イクスクルーシヴァで、

それを酒屋で買おうと思ったら4000円を超えていて、半年前は手が出ませんでした。

そこで見かけたのがこのレゼルヴァで、前者は12年なのに対しこちらは8年。

4年だとそんなに変わらないでしょと思ってこちらにしたんです。

・・・今では最高ラインが上がってしまってます。

 

都内酒屋にて2800円弱で購入。

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こちらは何故か今もう売っていません。

ただディプロマティコ マンチュアノというシリーズが新たに出ていて、

どちらもディプロマティコの8年のお酒なので、

マンチュアノの参考にしていただければと思います。

ディプロマティコ マンチュアノ 40度 700ml

香りは黒糖の香りの中に熟成の若いアルコールなどの感じが混ざっている匂い。

口にするとふわっと若干カラメルを含んだ黒糖の甘い感じが広がった後すぐに、

辛味と若さが追い付いてきて若干ヒリヒリ。

後味もラムの若い甘さが奥にある以外はスパイシーさが残る。

 

当初こちらを買った時、4年を馬鹿にするもんじゃないと思いました

もう一ランク下のアネホだと4年で2300円前後なのに対し、

8年が2000円後半で、12年が4000円中盤。上がるのはやはり味が理由だったんです。

まず味の重みが違いますし、8年は若さが強いです。

口にした瞬間は「お、ディプロマティコのあの味だ」と思うんですが、

一秒もしないうちに若さで消えてしまいます。

ストレートに慣れた今だと飲めますが、美味しいよと言って勧める事は・・・

ただ、ロックにすると若さが薄れ、甘みが引き立って美味しく飲めるので、

ロックで飲む方にはお勧めできるかも。

・・・やはりこちらを買うなら多少高くてもイクスクルーシヴァをお勧めします。

ディプロマティコ リゼルヴァ イクスクルーシヴァ (12年) 40度 700ml

好み度 ★★

 

甘味★★★

酸味★★☆

辛味★★★

まろやかさ★★☆

アルコール感★★★☆

(何か酸味か雑味のような物を感じる。ロンアブエロで感じたシナモンか、紅茶)

 

 

余談・・・今週酒屋に行ったのはイクスクルーシヴァを買いに行ったんですけど・・・

やはり酒を店頭で見ると違う発見があって楽しいです。

 

ジェムソン シグネチャーリザーブ

ラム酒を買おうと思って久しぶりに酒屋に行ったんですが、

気になっていたウイスキーが在庫処分セールで売っていたので、

思わず買ってしまいました・・・

それが今回のシグネチャーリザーブと今後紹介するアベラワーのノンチルです。

 

ジェムソンは何回か紹介しているんですが、

前回紹介したセレクトリザーブはジェムソン12年が原酒不足で終売になり、

その後継として発売された物です。さらに原酒不足で、

今度はブラックバレルに変わっていたりして結構入れ替えが激しいです。

そんな中これは免税店限定の種類で(洋酒の免税店向けという商法は良くあるそう)

ちょっと気になっていたんですが、4000円弱位するので、

アイリッシュにその位出すんだったらラム買うな・・と手が出なかったんです。

という事で、都内酒屋で3000円位で購入。1Lサイズです。

ジェムソン シグネチャーリザーブ 40度 1000ml [並行輸入品]

こちらは通常のバーボンカスクとオロロソカスクで作られてます。

オロロソというのは簡単に言うと辛口のワインの種類で、

この樽で寝かせると華やかで切れのある味のウイスキーになります。

私はグレンモーレンジのラサンタや、グレンドロナックなど

このオロロソが使われているウイスキーが好きなので期待してました。

他にもとても甘めのソーテルヌワインで作られる、

グレンモーレンジのネクタドールもとても美味しいのですが、またいずれ・・

 

 

香りは王道アイリッシュの中にシェリー独特の華やかな甘い匂いも感じる。

口にすると粘着感がそこそこあり、ジェムソンらしい雑味の少ないほのかな甘みに

シェリー系らしい華やかな甘みが少し+されている。

想像した通り、切れ味はオロロソ由来の切れがあるんだけど、

辛い訳ではなく、穏やかに消えていく。全体的にアルコール感はほとんどない。

 

正直期待以上です。この味で1L2780円は安すぎます。

セレクトリザーブも好きだったのですが、難なく超えてきました。

もちろんラサンタみたいに5~6000円の物と比べてしまうと見劣りはしてしまいますが、

アイリッシュの個性が死なずにオロロソの良さを取り入れているので、

見劣りしているだけではなく、ちゃんと個性があります。

3000円中盤という普通の値段に納得できる味でした。

 

好み度 ★★★★

 

甘味★★★☆

酸味★★☆

辛味★★~★★☆

まろやかさ★★★☆

アルコール感★☆

ノブクリーク

今日はバーボンのこちら、ノブクリークを紹介。

こちらはジムビーム社が製造してるスモールパッチバーボンで、

ジムビームの飲みやすさがベースにあるバーボンです。

度数は50度ありますが・・・

amazonにて3500円弱で購入。

バーボン ウイスキー ノブ クリーク 750ml

ゴムや接着剤のような匂いの奥にメロンのような熟した甘い感じがある。

口にすると粘着感はそこそこあり、甘めだがナッツやスペイン系ラムに通じるような

スムースな甘さの後、じわーっと樽の熟成感や香ばしさが増していく。

ただバーボンとしては焦げ感は少なめで、香り程バーボンバーボンしてない。

アルコール感は度数程は舌だと感じないが、アルコール由来であろう

喉が熱くなる感じは通常通りある。

 

ジムビームと飲み比べるのも面白いと思います。

ジムビームはかなりあっさりしてるバーボンなんですが、

こちらのバーボンはジムビームの飲みやすさをベースに、

熟成感やバーボンのうまみを足したような感じ。

暴力性や、野性的感じがかなり抑えめなので、

リッチなテイストという宣伝文句は間違ってはいないと思います。

悪く言ってしまうと癖があまりなく、面白みがないです。

手頃な値段で購入できる上品なバーボンの入門品といった感じでしょうか。

 

好み度 ★★★☆

 

甘味★★★★☆

酸味★★☆

辛味無し

まろやかさ★★★

アルコール感★★☆

焦げ感★★

 

 

 

ノアーズミルと★の数が似通ってますが、この違いを★に表すのが難しいです。

まず味の厚みが違うんですけど、

芳醇さなど抽象的なものを★で表す訳にもいかないですし・・・

まだまだ試行錯誤していきます。