フロール・デ・カーニャ 18年
今回はこちら、フロール・デ・カーニャ18年です。
こちらは中米ニカラグア産のラムで18年とそれなりに長い熟成年数のラムになってます。
大体4000円代中盤で購入できます。
酸味を帯びた甘いバニラの香り。
口にすると少々重たく、甘味はそれほどで、ほんの少し苦みがあり、
バニラ、ぶどうのような風味がじんわりと広がる。
後味も滑らかに複雑な味わいが長く楽しめる。
こちらもさすが18年といった感じでしょうか。
滑らかかつ重みがあり、アルコールの飲みにくさも少ないです。
ラムは飲んでみたいけど、甘いのは・・といった方にお勧めです。
むりやり曲で例えるならば、東北新幹線の「cloudy」でしょうか
ほんのり甘いですが、重めの大人なシティポップです。
takeshi yamamoto trio - cloudy
好み度 ★★★☆
甘味★★
酸味★★★
辛味☆
まろやかさ★★★★
アルコール感★☆
スペイバーン 10年
久しぶりの更新となりますが、
何事も無かったかのように紹介していきます。
今回はこちらスペイバーン10年、
スペイサイドのスコッチウイスキーになります。
大体3000円弱程で購入しました。
軽やかで甘めの口当たりの後、アルコール由来の辛さできりっと引き締まる。
甘味は若干ロイヤルロッホナガーのような果物の酸味に人工的のような甘味。
ただ、ロイヤルロッホナガーはみかんだが、こちらは酸味のある桃といった具合。
モルトの甘味も若干感じられ、華やかな甘味と辛味が口一杯に広がる。
軽やかでさらっとした酒質なのだが、甘味の後味はそれなりに長く広がる。
10年という事で、それなりに若い辛さはあるのですが、
軽やかで少々華やかさのある甘味で飲みやすく感じられます。
軽やかといっても、飲みごたえもちゃんとあるので、
モルト入門としても楽しめると思います。
曲で例えるなら爽やかで甘い声の杉山清貴のこの曲じゃないでしょうか。
好み度 ★★★☆
甘味★★★☆
酸味★★★
辛味★★
まろやかさ★★☆
アルコール感★★★☆
バルバンクール 15年
こちらの紹介がまだでした。
買おう買おうと思っているのですが、いつも後回しになっているバルバンクールです。
こちらはカリブ海に浮かぶイスパニョーラ島の西側、ハイチ産のラムで、
様々な年数がありますが、15年しか飲んだ事がないです。
大体4000円位で購入できます。
黒糖の甘い香りに酸味、刺激臭が続く。
口にすると重めの酒質で、そこまで甘味はないが、コクと酸味を感じる。
コーヒーのような酸味、苦みが緩やかに余韻として続いていく。
アルコール感はそれなり。
フランス系の産地のはずなんですが、そんなにフランス感はありません。
どちらかというとスペイン系とイギリス系の中間のような感じがします。
有名どころで例えるならば、グレードアップしたハバナクラブ7年といった感じで、
この重いコクのある酒質が好きですね。
このラムが3000円台までで買えるコスパ最高候補のラムだと思っておりますが、
LAZYDODOという強力なライバルが現れました。
ただ、中級者向けと初心者向けという差別化はできそうです。
好み度 ★★★★
甘味★★☆
酸味★★★
辛味★★★
まろやかさ★★★★
アルコール感★★☆
スキッパー デメララ・ラム
今回はスキッパーラムをご紹介。
こちらはデメララ(ガイアナの川沿い)で作られたラムです。
ガイアナはイギリス系の焦げ感が強いラムの産地で、
パンチが強いラムが多く、個人的には1.2を争う位好きな産地です。
そんなガイアナのスキッパーラムは3~4000円程。
日本流通が少なく、相場が上がっているそうです。
黒糖の甘味がどしっと来るような重い香りに刺激臭。
口にすると、香り程甘味は広がらないが、下支えする旨味感と
焦げ味、酸味で満たされる。
辛味はそこまで強くないが、アルコールの刺激が直で来るような強さ。
キリっとした辛味で後味は満たされる。
アルコール感は総じて強め。
久しぶりにパンチのあるラムを飲みました。
飲みなれていくと、下が肥えてきてまろやかなラムに手を伸ばしがちですが、
たまにはこういうラムラムしたラムを飲みたいと思ったりします。
ただ、初心者の方にはお勧めは全くできません。
同じガイアナのエルドラドをお勧めいたします。
味的にはすべての要素を強めたレモンハートデメララといった感じでしょうか。
好み度 ★★★☆
甘味★★☆
酸味★★★
辛味★★★☆
まろやかさ★★★
アルコール感★★★★☆
LAZY DODO
久しぶりに新しいラムを頂きました。
こちらはアフリカ南東の島国モーリシャス産のラムです。
英連邦加入国なのですが、フランスの植民地だった事もあってか
ニューグローブやシャマレルなどコニャックに近いラムが作られている国です。
そんな中で酒場で発見した、絶滅種ドードーの名の付いたこちら。
3000円前後で販売されています。
香りは甘味と酸味の中間といった所。刺激臭はあまりない。
口にすると驚くほどの果実感と糖の甘味で満たされる。
ブドウ、パイナップルのような甘味、酸味で、
良い意味でも悪い意味でもラムっぽさはあまりない。
余韻も心地よい酸味感で満たされる。
アルコール感はあまりない。
スパイストラムかと思うほど、独特の甘味があるラムです。
まさに南国のラムといった形でとても飲みやすいので、
ラムが嫌いな人でも飲めるかもしれません。
ただ、ラムに飲みなれた方にとってはリキュールのように感じるかも。
それ位近いラムがないラムです。
価格に反してきつさがない点もお勧めできるポイントです。
私的には常飲したいほどではないですが、適度に飲みたくなります。
好み度 ★★★☆
甘味★★★★☆
酸味★★☆
辛味★★
まろやかさ★★★☆
アルコール感★☆
ディクタドール 20年
今回はこちら、ディクタドール20年をご紹介。
こちらはコロンビアのラムで、12年、20年、XOと三種類流通しています。
私は20年しか飲んだ事が無いです。
こちらは瓶に特徴があって、すべすべの化粧瓶みたいな瓶なんですけど、
日本から特注品を輸入しているそうです。・・・だからなんだって話なんですけど。
大体6~7000前後で売られています。
香りはバニラ強めの蜂蜜の香りの中に黒糖やコーヒーの香ばしさが存在する。
口にすると香り程は強くない甘味がふわっときた後、
キリっとしたココアのような苦みで引き締まる。
苦みと多少のアルコール感が過ぎた後、ふくよかな旨味感で満たされる。
アルコール感はそれなり。
香りがとても美味しいラムの一つですね。
多分誰が嗅いでもバニラ!蜂蜜!コーヒー!と感じ取れる程主張が強いです。
ただ、甘味はそこまで強い訳じゃないまろやかな大人のラムといった形で、
ギャップを楽しめます。中級者向けのラムかもしれません。
好み度 ★★★★
甘味★★☆
酸味★★
辛味★★☆
まろやかさ★★★★
アルコール感★★★